in season中田綾子料理教室 日々のくらし

講師が食、季節、ちょこっと趣味などについても綴ります

誰かの役に立ちたくて

今週のお題「今の仕事を選んだ理由」

 

明日、阪神淡路大震災から21年をむかえます。

すでに働いていた、というと年齢がばれますが、あの日家の中はぐちゃぐちゃでした。

地震とは夢にも思わず、ただ震えながら棚から落ちるガラスの割れる音を暗闇で聞いたことは今も忘れていません。

時間が経ってもっと大変な目に合われた方の様子をテレビで見たり、ボランティアの姿見ながら、何かしてみたいけど、する勇気も沸いてこず、ただ何もできない自分にいらいらしながら過ごした日々がありました。 

 すこし落ち着いて、「もう少し、人の役に立ってるって実感できる仕事につきたい、とか自分はこれができます」って言えるような仕事を持ちたい、と漠然と思ったことが最初だったと思います。

 いろいろ模索する中で、出会ったのが料理でした。 おいしくできたらそれだけで心を満たしてくれること、なにより出来上がった料理を人と分かち合えることに大きな喜びを感じていました。 たまたま母校が当時一般の方向けに料理教室を開講していたので(現在は閉校)、そこで習ったのですが、料理がおいしかっただけでなく、出し惜しみなく教えてくれた先生方に出会ったことも大きいと思います。 それはのちに通う母校の辻調理師専門学校でも同じでした。

 震災後すぐにスタートを切れたわけではなかったですし、今もたくさんの生徒さんに受講していただいているというには全くもって遠いので(笑)道半ばですが、この道を選んだことについて後悔したことはありません。 しかし、普通のOLから何もかも捨てて調理師専門学校へ行くというのは貯金も減るし、保証はないし、心細くなかなか勇気がいることだったことは確かです。 

 私も転職して目指します、という方には「家族とも相談して、よう考えや~」と言うと思いますが、同時に「誰かの喜ぶ顔を見るって幸せやで~」と伝えると思います。

 私自身、20歳そこそこのころ初めて通った料理教室は半年分の申込だったにも関わらず、1回で逃げ出した苦い経験の持ち主です。 子供のころから不器用って言われ続けてきましたし。 

 だからこそ料理教室に通っても上達しない、とか料理が嫌いになりそうな人にこそ、一度来てほしいな、と心から思っています。

若い人に何を伝えるかと聞かれたら、何かをやってみたいと思ったら、年齢に関係なく飛び込んでみるのも」というかなぁ。

人生は一度きり。 つらいことがないわけではないですが、開けない夜はない。

諦めるのは一番簡単で楽なこと。 同じハードワークならやりたいことを。

 

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